在宅歯科ケアステーション・歯科訪問診療について

歯科訪問診療とは、寝たきりや施設に入所し歯科医院に通えない方のために歯科医師・ 歯科衛生士が自宅または施設まで訪問し治療を行います。
訪問診療は口腔疾患の治療や口腔ケアで清潔に保つことによって、疾病を予防、改善し、全身状態(ADL)の改善と 生活の質(QOL)の向上を目的として行われております。安心して自分らしい生活ができるように、通院ができないからとあきらめず、何でもお気軽にご相談下さい。

★主な診療内容

・歯の検診や口腔についての健康相談
・う蝕、歯周疾患の治療
・義歯の作成、修理や調整
・ホーム口腔ケアなどの歯科保健指導
・専門的口腔ケア
・口腔周囲のリハビリテーション
・摂食、嚥下リハビリテーションの協力
・他職種や高次医療機関との連携など

ご希望の方は、在宅歯科ケアステーション(一般社団法人 狭山美原歯科医師会 事務局内)に電話にてお問い合わせください。
FAXでも受け付けていますので、申し込み用紙をダウンロードし必要事項を記載の上、送信してください。


※在宅歯科ケアステーション受付時間 月・水・金 午前10時~午後14時
 電話:072-368-6650 FAX:072-368-6657

歯科訪問診療についてQ&A

Q1 歯科訪問診療を希望する場合はどうすればいいでしょうか?
以前にかかりつけ歯科医がある場合は、訪問診療が可能か問い合わせしてください。
訪問診療ができない場合やかかりつけ歯科医がない場合、マニュアルに記載されている窓口に直接連絡または申込用紙に記入しFAXしてください。折り返し担当者から連絡します。

Q2治療が必要か診てもらうだけ、または相談だけでも訪問に来てもらえますか?
在宅での歯科の健診やお口の相談だけでも行っていますのでご連絡下さい。

Q3 対象者の条件はありますか?
通院のできない寝たきりの方が対象になります。
他の診療科に通院されている場合、原則的に歯科訪問診療は認められていません。

Q4 入れ歯の調整、歯磨きや口腔ケアの衛生指導だけでも来てもらえますか?
入れ歯の調整や口腔ケアなどの口腔衛生指導も行います。機能的口腔ケアで口腔機能の維持・向上することで誤嚥性肺炎の予防はもちろん経口維持やQOLの向上においても大切です。

Q5歯科訪問診療の当日に何か準備しておくものはありますか?
必要なものはすべて用意していきますので特にはありませんが、初診日などは保険証(医療保険・介護保険)のご用意をお願いいたします。但し、うがい用のお水や入れ歯などを洗浄する洗面所、また機械を使った治療をする際のご自宅のコンセントから電源を取らせて頂く事があります。また突然な状況で居宅にあるものをお借りする場合があります。

Q6治療費について?
歯科治療などは医療保険で、介護に関わるものは介護保険の扱いとなります。介護保険には歯科医師や歯科衛生士による居宅療養管理指導があります。

Q7認知症があり口をあけてくれないとか、拒否したりするかもしれませんが大丈夫でしょうか?
治療をすぐに開始できない場合もあります。その時の体調に合わせたりして治療ができる体制作りから開始します。実際には口を開けられるが開けてくれない場合と病的に開けられない場合があります。顎関節症や筋の拘縮などがある場合は開口できないのでそれに対処する方法があります。以前に口腔ケアの際、痛い思いをされた場合は、柔らか目の歯ブラシで衛生士による丁寧なブラッシングで痛くない事を体験していただきます。脳卒中等の患者様の場合には口腔粘膜に過敏が起こる場合があり、ブラッシング時に痛みを与えやすいので脱感作を行います。認知症の場合は最初からは口腔内に器具などをいれる事はありません。簡単なホーム口腔ケアでも専門的なアプローチが必要ですので一度ご相談ください。

Q8来てもらえるのは自宅だけですか?
入院中の病院(歯科、口腔外科の診療科がある病院を除く)、特養、老健、有料老人ホーム、グループホームや障害者施設などへの訪問も可能です。しかし各施設では病診連携が整っている場合がほとんどです。まず施設の担当者に相談してみてください。訪問診療を行う場合は施設長や主治医と連携し安全な治療ができるように配慮します。